暫時
「暫時(ざんじ)」は似た意味の言葉もあることから、混乱しやすい言葉です。
この記事では「暫時」の意味や使い方の他、「漸次(ぜんじ)」との違いについてわかりやすく説明します。
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暫時の意味とは
暫時(ざんじ)は「少しの間」や「しばらく」という意味の言葉です。
「暫時本を読む」なら「少しの間本を読む」や「しばらくの間本を読む」という意味になります。
これだけであれば簡単なのですが、「暫時」に字面と読み方が似ている「漸次(ぜんじ)」という言葉があるので混乱しやすくなっています。
漸次(ぜんじ)は「しだいに」という意味の言葉です。
「暫」も「漸」もどちらも「斬」という字が使われているため紛らわしいですが、「斬」は音読みで「ザン」と読むので、「暫時(ざんじ)」の方が素直に読むことができると思います。
ちなみに「暫」は訓読みで「しばらく」や「しばし」とよみ、「暫」の1字だけでも「少しの間」、「しばらく」という意味を持っています。
暫時の使い方
- 今日はとても忙しかったが、ようやく定時になったので、暫時休憩に入った。
- 都会での生活に疲れ切ったため、暫時休養のために田舎に帰ることにした。
- 死んだと思っていた田中が平然と出社してきたので、暫時の間、呆気に取られていた。
というように使います。
「暫時の間」という表現は、暫時という言葉に「少しの間」という意味があるため、「間」が重複し、一見すると誤用のように感じるかもしれませんが誤用ではありません。
「暫時の間」という表現は小説などでよく見かけます。
また、「暫時」と書いて「しばらく」と読ませる場合もあるので混乱しないようにして下さい。
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