胡散臭い
「胡散臭い話」などのように使う「胡散臭い」という言葉。
ちょっと読みにくいですが「うさんくさい」と読みます。
なんとなく良くない意味であることはわかりますが、「胡散臭い」とは具体的にどのような意味なのでしょうか?
この記事では「胡散臭い」の意味や類語のほか、語源などについても解説していきます。
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胡散臭いの意味
胡散臭いは「なんとなく怪しくて疑わしい」という意味の言葉です。
確たる根拠があるわけではないが、どことなく怪しくて信用できない様子を表します。
例えば、街で「絶対に大丈夫だから安心して」などと声を掛けてくるホスト風の人は、一般的には「胡散臭い人」とされます。
「胡散(うさん)」は「怪しいさま」を意味し、「臭い」は「そのような傾向を帯びるさま」を表す接尾語です。
二つを合わせると「なんとなく怪しい感じがする」というような意味になります。
胡散臭いの語源
胡散臭いは近世以降に成立した言葉で語源には二つの説があります。
一つは「疑わしい」を意味する「胡乱(うろん)」が語源とする説。
もう一つは「黒の天目茶碗」を意味する「烏盞(うさん)」が語源とする説です。
この二つの説のいずれかが語源であると考えられています。
漢字を見ると「胡」は「でたらめ」を意味し、「う」と読むのは唐音(とうおん=中国から十世紀以降に伝来したもの)、「散」を「さん」と読むのは漢音(かんおん=八~九世紀頃に中国から伝来したもの)のため、年代が合わないことから、「胡散(うさん)」は和製漢語と考えられています。
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胡散臭いの類語
胡散臭いの類語には次のような言葉があります。
- 胡乱(うろん):怪しく疑わしいこと。
- いかがわしい:怪しい。道徳上よくない。
- 不審(ふしん):疑わしく思うこと。
- 眉唾物(まゆつばもの):信用できないもの。
胡散臭いの使い方
- 胡散臭い人物にビジネスの話を持ちかけられる。
- 胡散臭そうに私を見る相手。
- 胡散臭げな書類を準備する。
などのように使います。
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