曰く
「曰く付きの物件」や「先生曰く~」などのように使う「曰く」という言葉。
「いわく」と読みます。
「曰く」は複数の意味を持つ言葉なので、使い方で悩む方も多いと思います。
この記事では「曰く」の意味や使い方のほか、漢字についても解説していきます。
「曰く」の意味を知り、適切に使えるようにしておきましょう。
スポンサーリンク
曰くの漢字
「曰」は音読みで「エツ」、訓読みでは「曰く」で「いわく」や「のたまわく」と読みます。
「曰」は「日」と似ていますが、別の漢字です。
真ん中の横棒をくっつけると「日」になってしまうので注意しましょう。
曰くの意味
曰く(いわく)の意味は二つあります。
一つ目は「言うことには」という意味です。
この意味では「先生曰く~」や「田中さん曰く~」など、人物の後につけて副詞的に使うことが多いです。
「先生曰く、僕の成績では東大合格は難しいらしい」で、「先生が言うことには、僕の成績では東大合格は難しいらしい」という意味になります。
二つ目は「込み入った事情」という意味です。
この意味は一つ目の意味が名詞化したもので、「実は、と打ち明けるべき内容」というようなニュアンスで使います。
「曰く付きの物件」で「何かよくない込み入った事情がある物件」という意味になります。
「曰く付き」は特に「よくない事情」を指すことが多いです。
「曰く付きの物件」とは、具体的には、事件や事故によりそこで人が亡くなったりした物件のことです。
曰くの使い方
<言うことには、という意味>
- 母親曰く、僕は昔から動物好きだったらしい。
- 受付係り曰く、もう少々お待ちください、とのこと。
<込み入った事情という意味>
- 曰くありそうな品が、箪笥の奥にしまい込まれていた。
- 曰く言い難く、説明には時間がかかる。
などのように使います。
スポンサーリンク