一概に
「一概に~ない」と使うことが多い「一概に」という言葉。
「いちがいに」と読みます。
もともと「一概」という言葉があり、「一概に」は副詞的な用法です。
この記事では「一概に」の意味や使い方のほか、「一概」という言葉についてもご紹介していきます。
正しい意味を知り、適切に使いこなせるようにしましょう。
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「一概に」の意味
「一概に」は「細かい区別をしないで、ひっくるめて」という意味の言葉です。
「一概に」は主に後ろに打消しの語を伴って使います。
「一概に否定できない」で「全否定できない」という意味になります。
どこかしら肯定できる部分や可能性があるため、全てを否定できないという意味です。
「一概」の意味
「一概(いちがい)」は「全てを同一に扱うこと」や「強情なこと」という意味の言葉です。
「概」は「斗掻(とかき)」を意味します。
「斗掻」は「枡(ます)で穀物を量るときに平らにならす棒」のことです。
「概」で「とかき」とも読みます。
ここから「強情なこと」という意味が派生し、副詞的用法として「一概に」という言葉も生じたようです。
「一概に」の類語
「一概に」の類語には次のような言葉があります。
- 必ずしも(かならずしも):かならず~というわけではない。
- 満更でもない(まんざらでもない):全くだめというわけではない。
- 強ち(あながち):断定しきれないさま。
「一概に」の使い方
- 何が正しいかは一概に言えない。
- 彼の失敗を一概に責めることはできない。
- 一概には否定できない。
などのように使います。
「一概には~ない」と「は」を付けて使うこともできます。
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