あながち
「あながち正しいとは言い切れない」などのように使う「あながち」という言葉。
漢字で書くと「強ち」となります。
「あながち」は、もともと違う意味で使われていた言葉であり、語源を知ることで「強」の字が使われている理由も理解できます。
この記事では「あながち」の意味や語源について解説していきます。
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あながちの意味
「あながち」は「断定しきれないさま」を意味する言葉です。
例えば「あながち正しいとは言い切れない」で「完全に正しいとは断定しきれない」という意味になります。
間違えている可能性が少しはあったり、 間違いがどこかに含まれている可能性があることを意味します。
「あながち」は「必ずしも」や「一概に」と同じ意味です。
「必ずしも正しいとは言い切れない」や「一概に正しいとは言い切れない」でも同じ意味になります。
あながちの語源
「あながち」は平安時代には「あながちなりに」という形で用いられており、「強引なさま」や「身勝手なさま」という意味の言葉でした。
「あな」は「おのれ(己)」、「がち」は「勝ち」であり、「己(あな)勝ち」が言葉の由来とされています。
平安時代末期には打消しの語を伴って「むやみに」や「必ずしも」という意味が生じ、次第にこの用法が主流になっていったようです。
もともと「強引なさま」を意味していた言葉なので「強」と書く理由も納得できると思います。
あながちの使い方
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- お金持ちであっても、あながち幸せとは言い切れない。
- 私の父親はあながち結婚に反対というわけではないらしい。
- あながち彼らを批判することはできない。
などのように使います。
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