「愛しい人」というように使う「愛しい(いとしい)」という言葉。
その意味や、よく似た言葉の「愛おしい(いとおしい)」との違いなどを分かりやすく解説します。
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愛しいの意味
愛しい(いとしい)は「可愛い」や「恋しい」という意味の言葉です。
「可愛い」は「小さいもの・弱いものに心引かれるさま」、「恋しい」は「離れている人・ものに心引かれるさま」を意味します。
「愛しい」は主に子供や異性に対して使います。
「愛しい」は「厭う(いとう)」という言葉が変化したもの。
「厭う」は「嫌がる」や「大事にする」という意味の言葉です。
「厭う」が「いとおし」になり「愛おしい」に転じて「愛しい」になったとされています。
ちなみに「愛おしい・愛しい」には「かわいそう」という意味もあります。
愛しいと愛おしいの違い
「愛しい」と「愛おしい」に意味的な違いはありませんが、使い方が異なります。
「愛しい」は主に子供や異性に対して使いますが、「愛おしい」は人の他、動物や物などに対しても使います。
ただし、そのような傾向があるというだけで、どちらを使っても誤用ではないと思います。
元々同じ言葉ということもあり、あまり違いはないようです。
愛しいと愛おしいの使い方
- 愛しい女を守り抜く。
- 母親が息子を愛しく思う。
- 庭に咲く愛おしい花。
- 作家が自分の作品を愛おしく思う。
というように使います。
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