ちょっと怖い「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」という四字熟語。
元々は「疑心暗鬼を生ず(しょうず)」ということわざで、これを省略した形が「疑心暗鬼」です。
ここでは疑心暗鬼の意味や使い方について解説していきます。
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疑心暗鬼の意味
疑心暗鬼(ぎしんあんき)は「疑う心があると、何でもないことでも疑わしくなったり、恐ろしくなったりすること」という意味の言葉です。
「疑心」は「疑う心」、「暗鬼」は「暗闇の中に見える鬼」を意味する二字熟語です。
そこの暗闇に鬼がいるのでは?と思って暗闇を見ると、実際にはいない鬼が見えたりすることを表しているのが「疑心暗鬼」という言葉です。
これは比喩的な表現で、疑心暗鬼は鬼以外のものごとについて使うことがほとんどです。
疑心暗鬼の由来
「疑心暗鬼」の由来は古代中国の書物「列子(れっし)」にあります。
作中で、斧をなくした男が斧は隣人に盗まれたのではないかと疑いを持ちます。
隣人の言動はいかにも怪しく、見れば見るほど疑惑は深まりますが、あるとき斧は谷底から見つかります。
疑惑が晴れた後で隣人を見ると、怪しさはなくなり至って普通に見えた、という話の後に「疑心、暗鬼を生ず」と書かれており、これが由来とされています。
疑心暗鬼の使い方
- 誰も信じられず、疑心暗鬼になる。
- 仲間同士で疑心暗鬼に陥る。
- 各国が疑心暗鬼に駆られ、戦争が始まる。
というように使います。
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