一生懸命と一所懸命
一般的な四字熟語の「一生懸命(いっしょうけんめい)」。
「一生懸命頑張ります!」というようによく使いますが、「一所懸命(いっしょけんめい)」が正しい、とする意見もあります。
二つの言葉には違いがあるのでしょうか?
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「一生懸命」と「一所懸命」の意味
「一生懸命」は「命がけで物事を行うさま・全力で何かを行うさま」という意味の言葉です。
「一生懸命」は「一所懸命」が転じて生まれた言葉で、「一所懸命」はもともと「武士が一か所の領地(自分の領地)を命がけで守るさま」という意味で使われていた言葉です。
これが転じて「一所懸命」は自らの領地を守ることに限らず、色々なことを命がけで行うことを意味するようになり、「一生懸命」と表記されるようになり、読み方も「いっしょうけんめい」となりました。
「一所懸命」も「一生懸命」と同じ意味を持つので、どちらを使っても誤用ではありませんが、現在一般的に使われているのは「一生懸命」です。
ただし、「一生懸命」はやや子供っぽい印象がある言葉なので、かたい場面では「一所懸命」という方が、昔の武士のような覚悟が伝わって良いかもしれません。
「一生懸命」と「一所懸命」の使い方
- 一生懸命に働く。
- いつも一生懸命な人。
- 一所懸命に努力する。
- 一所懸命仕事をする。
というように使います。
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