皮肉
「皮肉をいう」などのように使われる「皮肉」という言葉。
「ひにく」と読みます。
よく耳にする言葉ですが、その意味は1つではなく、実はたくさんあります。
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皮肉の意味
「皮肉」には4つの意味があります。
1つ目が「皮と肉」という、そのままの意味。
2つ目が「表面、うわべ」という意味。
3つ目が「相手の欠点や弱点を遠回しに非難すること」という意味。
4つ目が「思い通りにいかないこと」という意味です。
3つ目と4つ目の意味で使われることが多いです。
皮肉の由来
皮肉の由来は「達磨大師(だるまたいし)」という高名な仏僧の言葉にあります。
達磨大師は6世紀前半の中国の仏僧で、置物のダルマのモデルにもなった徳の高い人物です。
この達磨大師が自分の弟子たちを評価するときに「皮肉骨髄(ひにくこつずい)」という言葉を用いたことが「皮肉」の由来となりました。
皮肉骨髄とは、「我が皮を得たり」「我が肉を得たり」「我が骨を得たり」「我が髄を得たり」という意味の言葉で、骨と髄は「本質的な理解」を意味し、それに対して皮と肉は「表面的な理解」を意味しています。
この、皮と肉の部分だけが残り、今日の意味で用いられるようになりました。
皮肉の使い方
- まったく、人生とは皮肉なものだね。(思い通りにいかないという意味)
- 上司にまた皮肉を言われてしまった。(相手の欠点や弱点を遠回しに非難することという意味)
- 君は物事の皮肉しかみていない。(表面、うわべという意味)
上の2つの意味で使われることが多く、3つ目の意味で使われることは少ないものの、たまに見かけるので混乱しないように注意が必要です。
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