「適当(てきとう)」はとてもよく使われている言葉であり、相反する意味を持っている面白い言葉です。
「適当」の意味はしっかりと理解していないと、色々と誤解してしまうので注意が必要です。
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適当の意味
適当(てきとう)には3つの意味があります。
1つ目は「条件などにうまく当てはまること」という意味です。
この意味では「出店に適当な場所」というように使います。
これは「出店の条件にうまく適合した場所」という意味になります。
2つ目は「程よいこと」という意味です。
この意味では「適当な量の塩を加える」というように使います。
これは「程よい量の塩を加える」という意味になります。
3つ目は「いい加減なこと」という意味です。
上の2つはどちらも良い意味ですが、この3つ目の意味だけは悪い意味です。
この意味では「適当なことを言う」というように使います。
「いい加減なことを言う」という意味になります。
適当はいずれの意味でも使われますが、特に3つ目の「いい加減なこと」という意味で使われることが多いです。
このように「適当」はほとんど真逆の意味をもっている言葉なので注意が必要です。
「塩を適当に加える」を「程よく」と捉えるか「いい加減に」と捉えるかによって、真逆の結果をもたらすことになるので、「適当」という言葉の意味を判断するときは状況を考えて判断するようにしましょう。
適当の使い方
<条件などにうまく当てはまることという意味>
- 新事業に適当な人材を確保しなくてはならない。
- マンションの建設に適当な立地条件である。
<程よいことという意味>
- 適当な運動は健康にとても良いとされている。
- 力を適当に加えたつもりが、やりすぎて壊してしまった。
<いい加減なことという意味>
- 疲れていたので適当に話を聞いていたら怒られた。
- 適当な受け答えをされたので、とても腹が立った。
というように使います。
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