起承転結(きしょうてんけつ)は馴染みのある四字熟語ですが、その意味はどのようなものでしょうか?
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起承転結の意味とは
起承転結はもともと漢詩の構成法のことですが、日本では「話を展開するうえでの基本構成」と解釈されています。
「起」は話の導入部分であり、伝えておくべき状況や前提を示します。
「承」は「起」を受けて話を進めます。
「転」では話の流れを変え、発展させます。
この「転」に意外性がある話は面白いことが多いです。
そして「結」で話の全体をしめくくります。
この起承転結がしっかりとしている話は、わかりやすくて面白いものが多いです。
起承転結の例
起承転結を理解するには四コマ漫画がわかりやすいです。
例えば1コマ目でまだ寝ぼけている男の子が、登校するために玄関に行き、自分の靴が右足だけない、と騒いだとします。
ここは話の導入の部分で、色々な状況が示されています。
「起」の部分です。
もっとも重要なのは右足の靴だけがない、ということでしょう。
2コマ目では母親が登場し、男の子は右足の靴だけが無いことを伝えます。
ここは「承」の部分となり、1コマ目をそのまま進めています。
靴が無いことを母親に伝えるのは当たり前の展開です。
3コマ目では男の子が左足に履いている靴とそっくりの左足用の靴をようやく母親が発見し、なんとかこれで我慢するように言いますが、男の子はかなり嫌がります。
ここは「転」の部分で、意外な展開です。
なぜ探している右足用ではなく、左足用の靴が見つかったのかが不思議です。
そして4コマ目で男の子が右足用の靴と左足用の靴を間違えて履いていたことに気付く、というオチです。
4コマ目でスッキリとまとまっていると思います。
ここが「結」の部分です。
起承転結を簡単にいえば、話の前提条件をきちんと示して、話を展開させ、最後にオチをつけると、一応は話としての筋が通るということです。
たまに、伝えておくべき前提条件を言わない人や、オチのない話をする人がいますが、そういった話は聞いていてもあまり気持ちの良いものではありませんのでやめた方がよいでしょう。
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