「義理人情(ぎりにんじょう)」という言葉でも馴染みのある「人情」という言葉。
いつの世でも「義理」や「人情」は大切なものなので、その意味は知っておきましょう。
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人情の意味
人情は「人間らしい自然な感情」という意味の言葉で、特に「人に対する思いやりなどの気持ち」を意味する言葉です。
「人情に厚い人」と言えば「人に対する思いやりの気持ちが強い人」という意味になります。
簡単に言えば「やさしい人」という意味ですね。
人情は他の言葉にくっつけて使うことも多く、例えば「人情に厚い人」を「人情家(にんじょうか)」、人情をテーマにした落語を「人情話(にんじょうばなし)」といいます。
人情とよくセットで使われる「義理」は「物事の正しい筋道」という意味の言葉です。
義理と人情は両立するばかりではなく対立することもあります。
「義理と人情の板挟み」というやつですね。
例えば、自分がアルバイトをしているコンビニに、食べるのにも困るくらいに貧乏な友人がやって来て万引きをしたとします。
これを目撃した場合、物事の正しい筋道(義理)としては万引きした友人を咎め、お世話になっている店長に報告するなりしなければなりませんが、人間らしい自然な思いやりの気持ち(人情)としては、見なかったことにしてあげたいと思うでしょう。
このような状態が「義理と人情の板挟み」です。
どちらを選択すべきかは判断の難しいところですね。
人情の使い方
- 最近は昔に比べて人情に薄い人が多いと聞くが、実際に交流してみると、今風の格好をした若者にも人情家は多い。
- 義理人情という思想は日本人にとっては当たり前のものであるが、実は世界的にみると非常に稀な思想である。
- 人情味あふれる友人と落語の人情話をききに行ったところ、彼は周りの目も気にせずに号泣しだした。
というように使います。
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