「所謂(いわゆる)」は、意味は簡単ですが非常に読みにくい言葉です。
なぜこのような文字を使うことになったのでしょうか?
ここでは所謂の意味と読み方について解説していきます。
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所謂の意味
所謂(いわゆる)は「世間一般に言われる」や「よく言う」という意味の言葉です。
「所謂天才というものだ」で「世間一般に言われる天才というものだ」という意味になります。
例えば、アインシュタインなどが「所謂天才」です。
所謂の読み方
「所謂」はもともと漢語で「いうところの」と読み、「世間一般に言われる」という意味の言葉でした。
これとは別にもともと日本語として「世間一般に言われる」という意味の「いわゆる」という言葉があり、昔の日本人は「所謂(いうところの)」という言葉が入ってきたときに「いうところの」とは読まずに、もともとあった「いわゆる」という言葉をあてたようです。
確かに「いうところの」と読むより「いわゆる」と読んだ方がすっきりしていて読み易いですが、その代わりに「所謂」はかなりの難読漢字になってしまいました。
ちなみに、「所謂」と文字が似ている「所詮(しょせん)」は「結局は」という全く違う意味の言葉なので、混同しないようにしてください。
所謂の使い方
- キャンプに行ったら、所謂ゲリラ豪雨に遭ってしまった。
- 北朝鮮で、これが所謂独裁国家というものかと驚いた。
- 精神鍛錬のために所謂滝行を体験してきた。
というように使います。
所謂は上記のように他の言葉の前にくっつける形で使われます。
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