「淘汰(とうた)」は「自然淘汰」という馴染みのある4字熟語にも使われている言葉です。
淘汰はどのような意味の言葉でしょうか。
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淘汰の意味
淘汰(とうた)は2つの意味を持っている言葉です。
1つ目は「水で洗ってより分けること」という意味で、これが転じて「不必要なものを除去すること」という意味で使われています。
「不良企業が淘汰される」という場合はこの意味です。
2つ目は「環境に適応した生物が子孫を残し、他は滅びる自然現象」という意味で、こちらは生物学用語です。
よく耳にする「自然淘汰」はこの意味で、「自然淘汰」は「淘汰」とほとんど同じ意味です。
また、自然淘汰の反対語は「人為淘汰(じんいとうた)」であり、これは「人為的に人の役に立つ動植物を交配させて品種改良を行うこと」という意味の言葉です。
淘汰が自然に行われるか、人為的に行われるかの違いですね。
「淘汰」は生物について使われる場合は2つ目の意味、生物以外について使われる場合は1つ目の意味だと理解しておけば良いでしょう。
淘汰の使い方
<不必要なものを除去することという意味>
- 新製品が生み出されると、古い製品は淘汰されていく。
- マニュアル車の淘汰が進み、最近ではほとんど見かけることが無い。
<環境に適応した生物が子孫を残し、他は滅びる自然現象という意味>
- 現在の生物は過酷な自然淘汰の結果、生き延びている種である。
- 競走馬は人為淘汰により、より強い個体が生み出されている。
- 生物が異性をめぐる競争を通じて進化することを「性淘汰(せいとうた)」といい、クジャクの雄があれほど美しいのは、この性淘汰の結果である。
というように使います。
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