由々しい・忌々しい
「由々しい事態が発生する」などのように使う「由々しい」という言葉。
「忌々しい」と表記することもあります。
また「ゆゆしき~」とすることも多いですが、いずれも意味は同じです。
この記事では「由々しい」の意味や使い方についてわかりやすく解説していきます。
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由々しいの意味
由々しいは「そのまま放置しておくと後で大事になるかもしれない」「放っておけない」という意味の言葉です。
例えば、国家機密が漏洩することは、後々国益を損なうようなことになるかもしれないため「由々しいこと」と言えます。
「由々しい」は、良い意味で使うこともありますが、これは古い用法であり、現在では一般的に上記のように悪い意味で使うことがほとんどです。
また、由々しいは「忌々しい」と表記することもあります。
「忌々しい」は「いまいましい」とも読み、この場合は「 悔しくて腹立たしい」という異なる意味になるので混乱しないようにしてください。
詳しくは「忌々しいの意味や読み方とは?」をご覧下さい。
由々しいの語源
「ゆゆしい」の「ゆ」はもともと「斎(ゆ)」であり、「神聖なこと」を意味する語でした。
これを重ねて形容詞化した言葉が「ゆゆし」です。
「ゆゆし」は、神聖なものに手を触れたりしてはいけないという禁忌を意味し、これを破れば災いをまねくことから「不吉なさま」を意味するようになったとされています。
ここから「ゆゆしい」となり、現在の意味で使われるようになりました。
由々しいの使い方
- セキュリティの致命的な脆弱性が発覚し、由々しい事態となった。
- 泣き寝入りする被害者がいるとすれば、由々しいことである。
- 若者の活字離れは、出版業界にとって由々しき問題である。
などのように使います。
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