いなせ
曲の歌詞などにもよく使われる「いなせ」という言葉。
漢字で書くと「鯔背」となります。
この言葉は語源を知るとより理解が深まります。
そこで、この記事では「いなせ」の意味や使い方のほか、語源についても解説していきます。
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いなせの意味
いなせは「 粋で威勢がよく、さっぱりとしていて男らしいさま」という意味の言葉です。
「粋(いき)」は「態度や身なりが垢抜けしていて、自然な色気が感じられること 」という意味の言葉。
「粋」な上に、さらに「威勢がよくて男らしいさま」が「いなせ」です。
「粋でいなせ」という言い回しもよくされます。
「いなせ」は漢字で書くと「鯔背」ですが、なぜこのような言葉が生まれたのでしょうか?
いなせの語源
「鯔背(いなせ)」は、江戸時代の日本橋魚河岸(うおがし)の若者の間で流行した髪型が由来です。
この髪型は「鯔(いな=ボラの幼魚)」の背中に似ていたため、「鯔背銀杏(いなせいちょう)」と呼ばれていました。
鯔背銀杏を結った日本橋魚河岸の若者は、粋で威勢のよい者が多かったらしく、ここからそのような人のことを「鯔背」と言うようになったとされています。
「鯔背」は、現在では平仮名で「いなせ」と表記することが多いです。
いなせの使い方
- いなせな恰好をして祭りに出かける。
- 友人が粋でいなせな計らいをしてくれた。
- 旦那の半纏姿がいなせで、惚れ直した。
などのように使います。
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