一端と一旦の意味とは?

一端と一旦

「一端」と「一旦」は、どちらも「いったん」と読み、「一」が使われているため、混同しやすい言葉です。
はっきりと使い分けられない方も多いのではないでしょうか?

特に「一端」は、読み方が複数あり、それぞれに意味が異なるので、混乱しやすいかもしれません。

この記事では「一端」と「一旦」の意味や読み方についてわかりやすく解説していきます。

正しいを知り、適切に使い分けられるようにしましょう。

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一端の読み方

一端は「いったん」「ひとはし」「いっぱし」「いちはな」の、四通りの読み方があります。
ただし、「いったん」や「いっぱし」と読むことがほとんどです。

「一端」は、それぞれの読み方によって意味が異なるので、文章を読む場合は前後の文脈から意味を判断して読み方を区別してみてください。

一端(いったん・ひとはし)の意味

「一端」を「いったん」または「ひとはし」と読む場合は、「一方の端」「全体の一部分」という意味になります。
「いったん」と「ひとはし」は同じ意味になりますが、「いったん」と読むのが一般的です。
「ロープの一端(いったん)」で「ロープの片端」、「一端を担う(いったんをになう)」で「あることについて、部分的に関与する」という意味になります。

一端(いっぱし)の意味

「一端」を「いっぱし」と読む場合は「一人前」「人並み」という意味になります。
「一端(いっぱし)の社会人」で「一人前の社会人」という意味になります。

ただし、「未熟なくせに一人前のように振舞うさま」という嘲りの意味で使うこともあり、「一端の口をきく」などの場合は嘲りの意味です。

一端(いちはな)の意味

「一端」を「いちはな」と読む場合は「一番先」という意味になります。
「一端駆ける(いちはなかける)」で「一番先に行う」という意味になります。

一旦の意味

「一旦」は「いったん」と読み「一度」「ひとたび」「ひとまず」という意味を持ちます。

「旦」は「朝」という意味であり、「一旦」はもともと「ある日の朝」や「一日」を意味した言葉です。
「元旦」の「旦」と同じですね。
「一旦」は、現在ではもとの意味では使われません。

「一旦は中止になる」で「一度は中止になる」、「一旦帰宅する」で「ひとまず帰宅する」という意味になります。

以上のように、「一端」と「一旦」は意味が違う言葉なので、使い分けるようにしましょう。

一端と一旦の使い方

  • 紐の一端を結ぶ。
  • 計画の一端を担っていた者として、全く責任がないとは言えない。
  • 秘密の一端があばかれる。
  • 一旦は中止になったが、また再開された。
  • 一旦帰ってから、また来ます。
  • 一旦寝るとなかなか起きない。

などのように使います。

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