安穏
「安穏としてはいられない」などのように使う「安穏」という言葉。
そのまま読むと「あんおん」ですが、一般的には「あんのん」と読みます。
皆さんは「安穏」の意味をご存知でしょうか?
なんとなく意味を理解していても、 いざ説明しようとすると意外に難しいものです。
そこでこの記事では、安穏の意味や使い方について分かりやすく解説していこうと思います。
また、読み方についても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
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安穏の意味
安穏は「心静かに落ち着いて気楽なこと(さま)」や「平穏無事」という意味の言葉です。
「安穏な暮らし」や「安穏を祈る」などのように使います。
「安」も「穏」も「おちついている」「やすらか」という意味を持つ漢字です。
「安穏」は同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
「安穏」は読み方が特徴的な言葉です。
以下で「安穏」の読み方についてご紹介します。
安穏の読み方
「安穏」は「あんおん」と読むこともありますが、一般的には「あんのん」と読みます。
「安穏」はもともと「あんおん」と読まれていましたが、平安時代末期から室町時代までの間に「あんのん」と読まれるようになりました。
このような音変化を「連声(れんじょう)」といいます。
「三位(さんい)」を「さんみ」、「銀杏(ぎんあん)」を「ぎんなん」と読むのも連声です。
したがって、「あんおん」と読んでも誤用ではありませんが、通じない可能性が高いと考えられます。
ちなみに、キーボードの変換では「あんのん」「あんおん」のどちらでも「安穏」に変換できます。
安穏の使い方
- 安穏な生活を送る。
- このまま安穏としてはいられない。
- 道中の安穏を祈る。
などのように使います。
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