「同じ轍を踏む」というように使われる「轍」という言葉。
意味が複数あるので混乱しないように注意しましょう。
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轍の意味
轍には2つの意味があります。
1つ目は「通り過ぎた車輪の跡」という意味です。
この意味では「轍」は「わだち」と読むのが一般的です。
「車の轍」で「車が通り過ぎたあとに残る車輪の跡」という意味になります。
未舗装道路などで、車の轍は二本線になって残ります。
2つ目は「先例」という意味です。
これは「通り過ぎた車輪の跡」という意味から転じて比喩的に使われます。
この意味では「轍」は「てつ」と読むのが一般的です。
「通り過ぎた車輪の跡」を「先人の通ったあと」つまり「先例」に見立てています。
この意味では「轍を踏む(てつをふむ)」という慣用句として使われることが多いです。
「轍を踏む」は「同じ失敗を繰り返す」という悪い意味の言葉です。
轍の使い方
<通り過ぎた車輪の跡という意味>
- ぬかるみに轍が残っている。
- 深い轍にハンドルをとられた。
<先例という意味>
- 先人の轍を踏まないように気を付ける。
- 前任者と同じ轍を踏むことになった。
というように使います。
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