四面楚歌の意味、知っておきたい由来

四面楚歌

「四面楚歌(しめんそか)」はよく聞く四字熟語ですが、その由来まで知っている人は少ないと思います。

この記事では「四面楚歌」の意味や由来をわかりやすく解説していきます。

正しい意味や由来を知り、適切に使いこなせるようにしましょう。

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四面楚歌の意味

四面楚歌は「周りを敵に囲まれ味方がいない状態」を意味する四字熟語です。

「四面楚歌」はその字面だけを見れば四方から歌が聞こえてくるようで楽し気な言葉ですが、なぜ楽しい意味ではないのでしょうか?
その理由は四面楚歌の由来となった故事をみればわかります。

四面楚歌の由来

四面楚歌は中国の故事が由来となっています。
「故事(こじ)」とは「昔にあった出来事」のこと。

紀元前二百年ごろに「楚」(そ)という国と「漢」(かん)という国の間で戦争が起きました。
楚の王様は「項羽」(こうう)、漢の王様は「劉邦」(りゅうほう)という人物です。

この争いで劣勢に立たされていた楚軍は垓下(がいか)という場所に陣を張りますが、漢軍はこれを包囲してしまいます。
その夜、楚の王様である項羽は周囲を取り囲んでいる漢軍が、楚国の歌を歌っているのを聞きます。
劣勢であった項羽は、味方の兵たちが皆、漢軍に寝返って歌を歌っているのだと思い込み、絶望し、勝利を諦めてしまいました。

これが四面楚歌の由来です。
実はこれは漢軍の作戦で、楚軍にもまだ兵は残っていたらしいのですが、項羽は戦を諦めて脱出し、楚は敗北してしまったようです。
もっとも、劣勢に陥っていた楚が戦を続けていたとしても負けていたでしょうから、どちらにしても結果は同じだったでしょう。

四面楚歌の使い方

  • この四面楚歌の状況をどのように打開するべきか。
  • 周りには敵しかいない。まさに四面楚歌だ。
  • こんな四面楚歌の状態に、なぜ陥ってしまったのだろう。

というように使います。

四字熟語を日常で使う場合は、ちょっとカッコを付けるために使うと思うので、間違って使うことは避けるようにした方が良いと思います。
したり顔で間違った四字熟語を使うとかなり恥ずかしいですからね。

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四面楚歌の意味、知っておきたい由来」への2件のフィードバック

  1. 廣田理子

    三国志は男の子の成長期によく読む本として有名ですね。つい最近、漫画で夢中になりました。自分と共通するものを感じます。劉邦と項羽はどっちが勝ったのか、四面楚歌という言葉の確認が出来てスッキリしました。ちなみに私は劉邦の義兄弟である関羽のファンです。

  2. lake24 投稿作成者

    コメントありがとうございます。
    言葉の由来は中国の歴史に関係するものが多くて興味深いですよね。

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